合気道の稽古方法
合気道の稽古は、二人で組んでお互いに技を施し合い、受身を取り合って行います。指導者から模範的に示された技を反復稽古しますが、型稽古というより、技を練り上げる稽古です。そのため、受身側になったときにも、相手がどう技を施そうとしているかに注意を払っていると、早く上達するようになります。
相対稽古が主で一人稽古はありませんが、一人になった時にイメージトレーニングをすると良いでしょう。片手でもう一方の手首を掴んで、ああかな、こうかな、ということなら電車の中でもトレーニングが出来ます。
道場では、相対稽古以外に、攻撃側が一列になって次々と掛かって来る「懸かり稽古」、反対に技を施す側が円くなって、受け(攻撃側)が次々と人を変えて掛かって行って受身を取る「回し稽古」があります。
古武道のように、習熟度に応じて技の数を増やしていくという稽古方法は取らないで、皆が同じ技を繰り返して体で覚えるような稽古をします。そのため、自分より上手な人と組んだ時には、どうしたらその人のようにスムーズに出来るのだろうと考えて、工夫するようにします。また、自分より稽古日数が浅い人と組んだ時には、身に付けた技ができるだけスムーズに施せるように心掛けます。