合気道着(合気道衣)を身に付けますが、これは、上衣が刺子(さしこ)になっています。
刺子にしているのは、受身を取った時に摩擦面の面積を小さくして、擦り傷を防ぐためです。
軽くて持ち運びに便利なので空手着にする人もいますが、それでも差し支えありません。
袖の長さは、手首を持つ技があるので、手首が5~10 cm程度見えるものが良いです。
道着を身に着けるときには、男女とも右前(向かい合った人から見て右側の襟が上になる着方)にします。時代劇を見ると、男女とも着物を右前で着ているのが分かると思います。
道着の色は白です。柔道着の試合でカラー柔道着が採用されていますが、そもそも白い柔道着を制定したのは、講道館柔道の創始者である嘉納治五郎師範です。
白装束は宗教行事の装束がそうであるように、清潔さ、潔白さ、純粋さ、高尚さを意味しています。空手着はこれに倣ったものと思われます。
合気道の場合も、開祖の植芝盛平翁が、「合気道は羽織袴でするものじゃ」と言われていることから、白に同じ意味が込められていると思います。
帯の長さは、《腰周り×2+100 cm》が適寸です。帯を洗濯するときは、色落ちを防ぐため、水洗いして、陰干しをします、
帯の結び方は、次に示す「一本結び」がすっきりしていて解け難いのでお奨めです。
帯の結び方 「一本結び」参考サイト : 合気道 愉々会・合気道研究部
股下(ズボン)は、紐を締めて腰で留めるようになっていますが、紐が抜け落ちないようにするため、前の方で、紐を糸でズボン本体に縫い付けておくと良いでしょう。
稽古では受身などで膝をつくことが多いので、膝を保護するために、膝サポーター(ニーパッド)を着けるのが良いでしょう。
初心者の場合は、道着でなくてトレーニングウェアのようなもので、膝が露出しないものであれば問題ありません。
袴を着けるのは、男性は初段になってからですが、女性についてはきまりがありません。三級になれば、袴を着ける女性が多いようです。