- ある程度技ができるようになると、指導者が新しいことを教えていても単に技の名称だけしか頭に入ってこない状態になるので、マンネリに注意し、工夫しながら日々新たな気付きがある稽古を心掛ける。
- 技の上達に伴って、ますます無意識に体が動くような稽古(相手を意識しない、自分のフォームを意識しない稽古)をし、その代わり何を意識(イメージ)するのかが自分の言葉で表現でき、体現できるようになるまで研究し(精神の働きを科学し)、練りあげる。
「合気道は手を見てはいけない。相手を見る必要はありません。姿を見る必要はありません。ものを見る必要もありません。魂(こん)の比礼振りでありますから。」(合気神髄p.27)
「合気は天の科学である。精神科学の実践を表しているのである。」(合気神髄p. 172) - 心・気・体が宇宙万有の活動(宇宙の法則)と調和するような技を稽古する。
「気の妙用」によって、個人の心と肉体を調和し、また個人と全宇宙の関係を調和するのである。」(合気神髄p.178) - 合気道の神髄を自得できるよう工夫し、閃き(インスピレーション)を受ける。
「すべて道はあるところまで先達に導かれますが、それから後は自分で開いてゆくものなのです。」(合気神髄p.182)
「合気の道は無限です。わたしも七十六になりますが、まだまだ修行中です。」(昭和37年発行 植芝吉祥丸著『合氣道』p.219)