用語 | 意味 | |
マ | 正勝吾勝勝速日 (マサカツアガツカツハヤヒ) |
「勝とうと気を張っては何も視えんのじゃ。愛をもってすべてを包み、気をもってすべてを流れるにまかすとき、はじめて自他一体の気、心、体の動きの世界が展開し、より悟り得た者がおのずから勝ちをおさめている、勝たずして勝つ−正(まさ)しく勝ち、吾に勝ち、しかもそれは時間・空間を超えた一瞬の機のうちに速やかに勝つ−ということじゃ。」 「正勝は屈せぬこと、吾勝はたゆまぬこと、勝速日は勝利栄光」(開祖) 合気道の理念を表す言葉。 |
ミ | 稜威(ミイツ)(御稜威(ミイツ)) | 神や天皇の御威光、御威勢。 |
みすまるの玉 | 四魂が統一された魂。永遠に栄え伝わる魂。 イザナミが三貴子を生んだ時、天照大神に与えた玉。 三種の神器(鏡、剣、勾玉)の一つである勾玉の名称。別名、八尺勾玉之五百津之美須麻流之珠(やさかまがたまのいほつのみすまるのたま)。 勾玉や管玉を緒で貫いてまとめて輪にしたものを御統(みすまる)の玉。 |
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禊(ミソギ) | 外から霊気を注ぎ込んで、気枯れ(ケガレ)を回復すること(霊注ぎ)。 身を削ぐこと、すなわち身を削いで穢れを除くこと(身削ぎ)。 「深呼吸をして血行をよくし、血液のかすをとる。これもみそぎである。祈りの言葉もまた祈りによって気のかすがとれるからみそぎである。」(開祖) 霊注ぎ(みそぎ)、霊濯ぎ(みそぎ)、身削ぎ(みそぎ)。六根清浄。 |
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皆空(ミナクウ)の中心(チュウシン) | 円の中心、宇宙の中心。 「皆空に中心が生ずるとき気を生み出します。」(開祖) 皆空が般若心経にある「五蘊皆空」の「皆空」と考えれば、読みは「かいくう」もあるか? |
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ム | 産霊(ムスビ) | 産(むす)・霊(ひ)。相反するものが結合して各自特有の「力徳」を産み出すこと。産巣日、産日。 陰と陽、霊(ち)と体(から)、火(か)と水(み)、厳(いず)と瑞(みず)、左(火足、ひだり)と右(水極、みぎ)、魂(こん、精神の霊)と魄(はく、物質の霊)、赤玉(塩盈つ珠、しおみつたま)と白玉(塩涸る珠、しおひるたま)、真空の気と空の気などが結び合って、新しい力を産み出すこと。 |
モ | もちろ | ももちよろず(百千万)、△○□、物の霊。 ひふみ祝詞(のりと)【ひふみよいむなやこともちろ(一二三四五六七八九十百千万)・・・】の「もちろ」。 △○□は宇宙全体の姿(宇宙の万物の基本的な形)を表し、言霊スによって出来上がった「萬(よろず)の物」を示す。聖書の「萬の物これに由りて成り」に関連して、「天の数歌」(大本)で「ももちよろず」は「もも(諸):さらにもろもろのモノが生ず、ち(血):大造化の血が宇宙をくまなく巡り、生命力がみちる、よろず(夜出):生命発展の光明世界が永遠に開けていく」という意味が与えられていることから、○△□=萬の物=もちろ。 そして、合気道の体的な動きを表し、「護れば一つの球(○)となり、展(ひら)けば四角(□)となり、構えては錐(すい、△)となり」、「三角に構えて(入身して)、丸く捌いて、四角に納める」ということを表す言葉で、これによって萬の技が生み出される。 「物の霊というのはモチロ、モチロの気の熱せるは合気」「△○□の気の熟したるを合気」「△○□の三元がそろえば宇宙の全体が整うのです」(開祖) 「あかき血に仕組む言靈此妙技 もちろ(△○□)と○を出だしてぞ生む」「六合(りくごう)の内限りなくぞかきめぐり きよめの道は○ともちろ(△○□)に」(道歌) 道歌の○は、「物(魄、体、水)の霊、△○□」に対する「魂(こん、気、火)の円(えん)」を表す。 「これは合気の武の根元でありますが、魂の円を体得した極意には、相対の因縁動作を円に抱擁し、掌に握るごとく、すべてを吸収します」「いかなるものも自由にとける(私には何物もない。立てば相手は吸収されてしまうのです)のが円であります。円の極意は皆空の中心をつき、技を生み出すことにあります」(開祖) |
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