神名 | 意味 | 頁 |
天津神、国津神 (アマツカミ、クニツカミ) |
天津神は、高天原に居る神々、又は高天原から天降った神々。 国津神は、地に居た神々、又は天津神の須佐之男の神の子孫の大国主命などで天津神の支配を受けた神々。 |
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健御名方の神 (タケミナカタノカミ) |
動物の本性(勇魂) 国譲りの際に反抗した神【古事記】 |
19 |
大山咋の神 (オオヤマクイノカミ) |
大地球の引力(智魂) 須佐之男の神の孫。大歳神(おおとしのかみ)の子。偉大な山の境界の棒の意【古事記】 |
19 |
大床の神(又は大地の神。大常は誤植) (オオトコノカミ) |
鉱物の本性(親魂)、万物の神、万物合力、凝力(固体) 大地のことを昔は大床・大地(おおとこ)といい、大床(大地)主大神(おおとこぬしおおかみ)とは大国主大神のこと。 |
19 |
伊耶那岐の神 (イザナギノカミ) 伊耶那美の神 (イザナミノカミ) |
伊耶那岐は、造化の結びの神(男神)、火。 「イザナギの命の御名義は、大本言霊即ち体より解釈する時は、イは気なり、ザは誘ふなり、ナは双ことなり、ギは火にして即ち日の神、陽神なり。」(霊界物語10-2-27) 伊耶那美の神とともに島生み、国生みを行った男神【古事記】 伊耶那美は、造化の結びの神(女神)、水。 「イザナミのミは水にして陰神なり、所謂気誘双神と云ふ御名であつて、天地の陰陽双びて運り、人の息双びて出入の呼吸をなす、故に呼吸は両神在すの宮である。」(霊界物語10-2-27) 伊耶那岐の神とともに島生み、国生みを行った女神【古事記】 |
19 23 26 39 50 64 89 90 94 118 127 134 135 136 139 144 147 151 153 |
正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命 (マサカツアカツカチハヤヒアメノオシホミミノミコト) (読みは本居宣長による) |
「正しく勝ち、吾に勝ち、それは一瞬の機のうちに速やかに勝つ」という合気道の特質を表した神。すぐれたお方の義。 「正勝は屈せぬこと、吾勝はたゆまぬこと、勝速日は勝利栄光をいう。」(開祖) 「不撓不屈勝利光栄の神」(霊界物語12-4-29) 皇統の祖、邇々芸命の父【古事記】 『古事記』では、天照大御神が須佐之男命に対し「高天原を我が物にせん」と邪心を抱いて来たものと、男装武装して迎えたが、須佐之男命は、誤解であることを弁明し、そのことを証明する為、互いに天の安河(あまのやすかわ)を挟んで誓約(うけひ)を交わし、子供を作る事を提案した。この誓約の中で、須佐之男命が天照大御神の左の角髪付いていた玉(八尺の勾玉の五百津の美須麻流−いほつのみすまる−の珠)を貰い受け、それを噛んで吹き棄てた時に息吹の霧の中、男神が生じた。この男神が、正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命である。この誓約の際、須佐之男命に依り、天照大御神の身に付けていた物から、五柱の男神が生じた。正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命は、最初の男神と記される。 結局、須佐之男命が身に付けていた物から生じたのは、女神のみであった。その事が、邪心の無い何よりの証拠であるとして、須佐之男命は勝利宣言した。神名冠の「正勝吾勝」は、須佐之男命の勝利宣言に因む名で「正攻法で我が勝つ」と言う意味を表し、続く「勝速日」も「素早い勝利の神霊」という意味を表している。この事を合わせると「正攻法で戦い、素早い勝利で私が勝ち、神霊が出来た」と言う意味である。次の「天之」は、高天原に直接関係の在ると言う意味である。「忍」は、威力(生命力)のある者を美称する言葉。次は稲穂の神を表す「穂」。神霊の意味を表す語である「御」を重ねた尊称「御御=みみ=耳」から成る。これは「高天原に縁の在る威力(生命力)に満ち溢れた稲穂の神。」と言うこの神の性格を物語っている神名である。【古事記】 |
20 79 122 128 141 |
天の村雲九鬼さむはら竜王 (アメノムラクモクキサムハラリュウオウ) |
天地の祖神、速武産の大神、「主(ス)」の神の働きの現れ。世界最高の徳。天の叢雲九鬼さむはら竜王。 気(エネルギー)の根源神。 「天の速武産の大神の御働きの現われは天の村雲九鬼さむはら竜王大神と呼ぶのである。」(開祖) 武産合気の守護神。武産の根源の現れ。世界最高の徳。どんな魔も邪悪も一瞬にして浄め祓う神。 「いかなる業(ごう)をも、一瞬にして浄めてしまう神様」(開祖) |
20 39 65 130 151 154 |
生産霊(イクムスビ)、 足産霊(タルムスビ)、 玉留産霊(タマツメムスビ) |
三元(剛・柔・流)の神。剛(玉留産霊、□)、柔(足産霊、○)、流(生産霊、△)。 生産霊は生成発展、足産霊は充実具足、玉留産霊は統一主宰(中心帰一)を表す。合気道の技の三要素。 天地剖判(天地創造)の際に造化三神が持っていた属性、力。 「生産霊、足産霊、玉留産霊の三元がととのうと、宇宙全体の姿が出来上がるのである。」(開祖) 「剛、柔、流の三物是れ上帝の全体なり。而して流体を生魂と唱へ葦芽彦遅と称し、剛体を玉留魂と唱へ常立と称し、柔体を足魂と唱へ、豊雲野と称す。剛体は鉱物の本質なり、柔体は植物の本質なり、流体は動物の本質なり。」(霊界物語13-0-3) 生産霊は国土の万物の芽生え、発生、生成化育の力。足産霊は国土の万物の充足、充満、豊穣の力。玉留産霊は鎮魂の神・遊離魂の鎮静。 『延喜式』に見える、宮中八神の三神。 |
21 74 112 |
須佐之男の神 (スサノオノカミ) |
気の修行。力の大王。武道の大王。武速須佐之男の神。 「いやはてに陰陽の火水を放ち給ひて、豊国姫の身魂を神格化して神素盞嗚尊と名づけ、大海原の司に任じ給ふ。豊国姫命より神格化せる神素盞嗚尊の又の御名を本巻にては国大立命といふ。国大立命は四魂を分ちて、月照彦神、足真彦神、少彦名神、弘子彦神となり、現、神、幽の三界に跨りて神業に参加し給ひつつあることは前巻既に述べたる所なり。」(霊界物語10-1-26) 「天照大御神を変性男子と申し、厳の御魂と申し、須佐之男命は姿は男であつても女の霊をおもちであつたから変性女子と謂ひ瑞の御魂といふので御座います。」(霊界物語12-4-29) 黄泉国(よみのくに)から帰った伊耶那岐の神が禊祓えをした折に化生した三貴子の中の一柱。須佐は進む、荒ぶのスサで、この神に関する神話はすべてに勝ち、荒んで荒々しい振舞いをされる話が多く、そのために付加された神名か。【古事記】 |
22 90 91 93 127 130 143 151 155 |
意富加牟豆美神 (オオカムヅビノカミ) |
桃の実(悪疫邪気を祓う神聖な実)。 「立派な世を組織するために、国をつくるために、大和の魂の気の錬成である。」(開祖) 「『吾は神伊邪那諾命、日の出神をして黄泉軍を言向け和さしめたれども、魔軍の勢強くして容易にこれを帰順せしむ可からず。諸神将卒は戦ひに労れ艱みたる折しも、汝松、竹、梅の桃の実現れ来りて魔軍を言向け和し吾神軍を救ひたるは、この戦ひに於ける第一の功名なり。これより松、竹、梅の桃の実は、吾軍を助けたる如く、世人の悪魔に悩まされ、憂瀬に落ちて苦しまむ者あらば、汝が言霊を以てこれを救へよ。汝ら三柱に対して、意富加牟豆といふ御名を賜ふ』と宣らせ給ひぬ。」(霊界物語10-1-21) 黄泉国(よみのくに)の神々の一柱。桃の実の化神。イザナギが、黄泉国から追い掛けて来た黄泉醜女(よもつしこめ)を追い払う時に投げた桃の実。【古事記】 |
23 136 |
速武産の大神 (ハヤタケムスノオオカミ) |
天地の祖神、武産合気の守護神。亦の名を大天主太神、「主(ス)」の神。 「天の速武産の大神の御働きの現われは天の村雲九鬼さむはら竜王大神と呼ぶのである。」(開祖) |
39 143 |
猿田毘古の大神 (サルタヒコノオオカミ) |
案内者、先導者。 「悪を去り善に導き此世に幸はいを与へ玉ふは、猿田彦の命にして天の鈿女(あめのうずめ)の命の夫なり。」(神の国 道の栞第一巻下(一)) 天孫降臨の時に道案内をした国津神(くにつかみ)。【古事記】 |
40 79 90 129 143 154 |
大天主太神 (モトツミオヤスメオオカミ) |
天地の祖神、至大天球の司宰(つかさ)、亦の名を速武産の大神、「主(ス)」の神、皇大神(すめおおかみ)。 合気道の守護神。この大神の御働きが武産。 言霊【ひと(一霊四魂)、ふた(八力)、み(三元)、よ(世)、いつ(出)、むゆ(燃)、なな(地成)、弥(や)、凝(ここの)、足(たり)、諸(もも)、血(ち)、夜出(よろづ)】の大元霊。 |
40 |
高御産巣日(タカミムスビ)、 神御産巣日(カミムスビ) |
霊系(高御産巣日)、体系(神御産巣日)の祖神。 造化三神の中の二柱。高御産巣日神は宇宙の生成力を神格化したもの、神御産巣日神は生成力の霊妙な働きを高御産巣日神と並べて二元的に神格化したもの。生成力は二元的なものによってなされるという、上代の人々の思想によって生まれた神であろう。【古事記】 |
50 64 89 94 122 146 147 151 |
国常立神 (クニノトコタチノカミ) |
ア声。国祖主神(女神)。吾勝。国底主の神。 天地修理固成の折りの名。 「実際の御経綸が分つてこなくては、空前絶後の大神業に完全に奉仕することはできるものではない。御神諭に身魂の樹替樹直しといふことがある。ミタマといへば、霊魂のみのことと思つてゐる人が沢山にあるらしい。身は身体、または物質界を指し、魂とは霊魂、心性、神界等を指したまうたのである。すべて宇宙は霊が本で、体が末となつてゐる。身の方面、物質的現界の改造を断行されるのは国祖大国常立神であり、精神界、神霊界の改造を断行したまふのは、豊国主神の神権である。ゆゑに宇宙一切は霊界が主であり、現界が従であるから、これを称して霊主体従といふのである。」(霊界物語01-0-3) 神世七代の第一代の神。国は天に対する地の意味で、浮脂の如く漂う中に残って地となったものの神格化、すなわち国土の限りを知ろしめす神。【記紀】 |
69 70 74 75 78 88 91 94 112 122 126 |
豊雲野神 (トヨクモヌノカミ) |
オ声。亦の名を国狭土神。正勝。 神世七代の神の一柱。大地創成の初めのころ、浮脂の如く漂っていたものが、次第に固まる状態を表したもの。【古事記】 |
69 70 78 91 112 |
天御中主神 (アメノミナカヌシノカミ) {御中主神(ミナカヌシノカミ)} |
ポチ(天地創造の言霊・気の働き)、「主(ス)」の神の働きがあって生まれた造化三神の中の一柱。時として、「主(ス)」の神。 「『幽の幽神』と申しますのは、無限絶対、無始無終の宇宙の大元霊、大妙体の事でありまして、皇典古事記には、天御中主神と奉称し、並びて高皇産霊、神皇産霊のニ霊を合一し、三神即一神の幽神であります。古典に、独神而隠身也とあります。即ち独一真神、宇宙の大本元であります。・・・故に此大神は至真、至善、至美、円満具足の神の意義であります。世界一般に通じて神と申すのは、無声無形の幽の幽にます神様をさすのであります。」(出口王仁三郎全集 第1巻) 「霊、力、体合一したるを上帝と曰ふ。真神と謂ふも上帝と曰ふも皆天之御中主大神の別称なり、左図を見て知る可し。全智全能乃真神」(霊界物語13-0-3) 造化三神の一柱。高天原の主宰神であり、天の中央に坐しまする宇宙の根元神である。観念的な神であるといえよう。【古事記】 |
71 122 131 |
宇比地爾神(ウヒヂニノカミ)、 須比智爾神(スヒヂニノカミ) |
ウ声(宇比地爾神)、ス声(須比智爾神)。 「解力…宇比地根神 凝力…須比地根神」(霊界物語13-0-3) 宇比地爾神(男神)は、須比智爾神(女神)と相並んで生まれた神。宇は泥(うき)、須は砂で、大地が泥や砂でやや形をなした状態を表す。【古事記】 |
76 |
角杙神(ツヌグイノカミ)、 活杙神(イクグイノカミ) |
エ声(角杙神)、レ声(活杙神)。 「弛力…角久比神 引力…活久比神」(霊界物語13-0-3) 神世七代の第四の偶生神。生成繁殖の神。泥土が段々固まって生物が生成し、はぐくみ育てる力を得たことを表現する神名。【古事記】 |
76 |
意富斗能地神 (オオトノヂノカミ)、 大斗乃弁神(オオトノベノカミ) |
イ声(意富斗能地神)、ギ声(大斗乃弁神)。 「動力…大戸乃地神 静力…大戸乃辺神」(霊界物語13-0-3) 神世七代の第五の男神が意富斗能地神、女神が大斗乃弁神で、偶生神となる。この二神は、大地が完全に凝固した時を神格化したもの。【古事記】 |
77 |
面足神(オモダルノカミ)、 阿夜可志古泥神 (アヤカシコネノカミ) |
五大声音成立の全面を称していう。 「合力…面足神 分力…惶根神」(霊界物語13-0-3) 神世七代の第六代の偶生神。面足神は、大地の表面が完成した意味。阿夜可志古泥神は、いよいよ大地が成り立ち、あやにかしこしと美称したもの。【古事記】 |
77 |
天照大御神 (アマテラスオオミカミ) |
「太陽界の主宰となし給ふ。」(霊界物語10-1-26) 「天照大御神を変性男子と申し、厳の御魂と申し、須佐之男命は姿は男であつても女の霊をおもちであつたから変性女子と謂ひ瑞の御魂といふので御座います。」(霊界物語12-4-29) 黄泉国(よみのくに)から帰った伊耶那岐の神が禊祓えをした折に化生した三貴子の中の一柱。日の神・太陽神としての神格を持つ。【古事記】 |
79 93 |
衝立船戸神 (ツキタツフナドノカミ) 〜 辺津甲斐弁羅神 (ヘツカイベラノカミ) |
宇宙大修祓の端緒を開き給うた大神業。 衝立船戸神は、「神の御力添へをする役目」(霊界物語10-2-27) 辺津甲斐弁羅神は、「従前の方針を変革する事」(霊界物語10-2-27) 「船戸神より以下辺津甲斐弁羅神以前、十二神は身に着ける物を脱ぎ棄て玉ひしに由りて生りませる神なり」 右の十二神は、黄泉国如す醜穢き国と化り果てたるを、大神の大英断に由りて、大々的改革を実行され、以て宇宙大修祓の端緒を開き給うた大神業であります。」(霊界物語10-2-28) 黄泉国(よみのくに)から帰った伊耶那岐の神が禊祓えをしたおりに、身に着けたものを次々と投げ出すと、それらから十二の神々が化生した。一番目に投げた杖から化生した神が衝立船戸神。最後が辺津甲斐弁羅神。【古事記】 |
92 136 137 141 |
月読大御神 (ツクヨミノオオミカミ) |
「太陰界の主宰となし給ひ」(霊界物語10-1-26) 黄泉国(よみのくに)から帰った伊耶那岐の神が禊祓えをした折に化生した三貴子の中の一柱。月と海の潮の干満との結びつきから月に対する信仰を表したもの。【古事記】 |
93 |
大宜都比売(オオゲツヒメ) | 「体主霊従の頂上に達したることを大気津姫といふ」(霊界物語11-3-15) 伊耶那岐、伊耶那美の二神の御子で、五穀の主宰神。古事記では須佐之男の神に、日本書紀では月読神に殺され、死体から粟・稗・麦・大豆・蚕などが化生した。【記紀】 |
93 |
木花毘売の神(コノハナヒメノカミ) {木花佐久夜毘売(コノハナサクヤヒメ)} |
和合達成の神ならいの御神意。伊都能売。 「木の花姫神、日の出神をして、伊豆能売神に任じ給ひぬ。」(霊界物語10-1-26) 大山祇神(おおやまづみのかみ)の御女。絶世の美人で、天孫邇々芸命と婚姻。【古事記】 |
107 122 129 168 |
日子番能邇々芸命 (ヒコホノニニギノミコト) |
天照大御神の孫(天孫)、正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命の子。天孫降臨した神。木花佐久夜毘売と結婚した神。 歴代天皇の祖先神。木花佐久夜毘売と結婚し、日子穂々出見命など三御子が生まれた。【古事記】 |
129 |
日子穂々出見命 (ヒコホホデミノミコト) |
山幸彦 邇々芸命の御子(末弟)。海神(わだつみ)の娘・豊玉毘売と婚姻し、海神から塩盈珠・塩涸珠を授けられる。【古事記】 |
129 |
豊玉毘売(トヨタマヒメ) | 赤玉にして塩盈珠(しおみつのたま)。 海神(わだつみ)の娘で日子穂々出見命と結婚。神名は容顔の麗しい女性。鵜葺草葺不合命を生む。【古事記】 |
129 |
天津日高日子波限建鵜葺草葺不合命 (アマツヒコヒコナギサタケウガヤフキアエズノミコト) |
日子穂々出見命と豊玉毘売の子。 日子穂々出見命と豊玉毘売命との間に生まれた御子で、神武天皇の父神。豊玉毘売命の妹・玉依毘売命に育てられ、後に姨(みおば)玉依毘売命と結婚して、神武天皇など四柱の神を生んだ。【古事記】 |
129 |
玉依毘売(タマヨリヒメ) | 白玉にして塩涸珠(しおひるのたま)。 海神(わだつみ)の娘、鵜葺草葺不合命の妻、神武天皇を生んだ。【古事記】 |
129 |
神倭伊波礼毘古命 (カムヤマトイワレビコノミコト) |
神武天皇 第一代の天皇。【古事記】 |
129 |
伊豆能売(イズノメ) {伊都能売 (イズノメ)} |
厳瑞(いずみず、陽と陰)合一した至霊魂。ミロクノ大神 体主霊従(われよし、強い者勝ち)の世を、もとの霊主体従(ひのもと、霊の本)の世に切り替える働き。 「吾々大本人の唱導する、伊都能売の御魂とは、如何なる神格を具有する神であるかと云ふに、古来仏教家の間に唱へて来た、観昔に等しきものである。神道にては、木の花姫命と称へて居る神の事である。 厳の御魂、瑞の御魂の神も、亦た伊都能売神の分身的活現であります。 厳の御魂五柱、瑞の御魂三柱(又は五柱)活動力を総称して、伊都能売の御魂と奉称するのである。 或る時は天神となり、地神と現じ、八百萬の天使と変じ、千変萬化五六七(みろく)の活動を為し玉ひ、宇内を光被し、開発し、整理し、天国霊国に日月神と化現し玉ふは、皆伊都能売神の大神格の活動である。」(神の国 伊豆能売) 黄泉国(よみのくに)から帰った伊耶那岐の神が禊祓えをした折に化生した神々の一柱で、伊豆は厳?<分の下に瓦>(いつべ)などの厳(いつ)で、斎み清める意味。【古事記】 |
130 144 155 168 180 |
上津綿津見神 (ウワツワタツミノカミ)、 中津綿津見神 (ナカツワタツミノカミ)、 底津綿津見神 (ソコツワタツミノカミ) |
顕幽神三界を表す神。 「邪神は常に正神を圧迫し誑惑し、邪道に陥れむと昼夜間断なく隙を窺ひつつあるものにして、第三段の身魂の垢を洗はむが為に、底津綿津見神、底筒之男神を任じ給ひ、第二段の身魂を洗ひ清むる為に、中津綿津見神、中筒之男神を任じ給ひ、第一段の身魂を洗ひ清むる為に、上津綿津見神、上筒之男神を任じ給へり。何れも瑞(みず)の御魂の活動にして、大和田原の汐となりて世界を還り、雨となり、雪となりて、物質界の穢れをも洗ひ清め生気を与ふる御職掌なり。」(霊界物語10-1-26) 黄泉国(よみのくに)から帰った伊耶那岐の神が禊祓えをした折に化生した海神(わたつみのかみ)。水底で滌ぎ給うた時に底津綿津見神が、中程で滌ぎ給うた時に中津綿津見神が、水の上で滌ぎ給うた時に上津綿津見神が化生した。【古事記】 |
138 |
上筒之男命 (ウワツツノオノミコト)、 中筒之男命 (ナカツツノオノミコト)、 底筒之男命 (ソコツツノオノミコト) |
顕幽神三界を表す神。 「ツツノオの言霊は、大金剛力を具有し、以て正邪理非を決断し、水の元質を発揮して、一切の悪事を洗ひ清め、霊主体従日本魂の身魂に、復帰せしめ玉ふてふ神名であります。茲に底中上の神と命とが区別して載せられて在るのは、大に意味のある事である。古典は霊を称して神と言ひ、体を称して命と言ふ。神とは幽体、隠身、即ちカミであつて、命とは体異、体別、即ち身殊の意味である。後世の古学を研究するもの、無智蒙昧にして、古義を知らずに神と命を混用し、幽顕を同称するが故に、古典の真義は何時まで研究しても、分つて来ないのであります。又底とは最も下級の神界及び社会であり、中とは中流の神界及び社会であり、上とは上流の神界及び社会を指すのである。故に綿津見神は底中上の三段に分れて、神界の大革正を断行し玉ひ、筒之男命は、同じく三段に分れて、現社会の大革正を断行し玉ふ御神事であります。大本神諭に『神の世と人の世との立替立直しを致すぞよ』とあり、亦『神、仏儒人民なぞの身魂の建替建直しを致す時節が参りたから、艮の金神大国常立尊が、出口の神と現れて、天の御三体の大神の御命令通りに、大洗濯大掃除を致して、松の世五六七(みろく)の結構な世にして上中下三段の身魂が揃うて、三千世界を神国に致すぞよ』と示されてあるのも、斯の三柱の神と、命との御活動に外ならぬのであります。」(霊界物語10-2-30) 「上津綿津見神、中津綿津見神、底津綿津見神」の項、霊界物語10-1-26参照。 黄泉国(よみのくに)から帰った伊耶那岐の神が禊祓えをした折に化生した船魂の神。水底で滌ぎ給うた時に底筒之男命が、中程で滌ぎ給うた時に中筒之男命が、水の上で滌ぎ給うた時に上筒之男命が化生した。【古事記】 |
138 |
建御雷の大神 (タケミカズチノオオカミ) |
伊耶那美の神の死後、伊耶那岐の神のみから生まれた神々の一柱。天孫降臨に先立ち、経津主の大神とともに出雲に赴き、国譲りの大業を成就させた神。春日大社、鹿島神宮の祭神。【古事記】 | 143 |
経津主の大神 (フツヌシノオオカミ) |
古事記では、建御雷の大神と同神らしく書かれている。日本書紀では、建御雷の大神とともに出雲に赴き、国譲りの大業を成就させた神。香取神宮の祭神。【記紀】 | 143 |
道之長乳歯神 (ミチノナガチハノカミ) |
禊の神。 「道の長乳歯の意義は、天理人道を説く宗教家、教育家、倫理学者、敬神尊皇愛国を唱ふる神道家、皇道宣伝者、演説説教家等の大家と曰ふ事である。この帯を投棄て給ふと云ふ事は、総ての教育、宗教、倫理の学説を根本より革正し給ふと曰ふ事であります。」(霊界物語10-2-27) 黄泉国(よみのくに)から帰った伊耶那岐の神が禊祓えをした折に、投げたものから化生した十二の神々の一柱。道中の安全を守る神。【古事記】 |
146 |
高良玉垂の神 (コウラタマタレカミ) |
日子穂々出見命(山幸彦)。 塩盈珠(しおみつたま)・塩干珠(しおひるたま)を使う神。 高良は天孫を、玉は言霊を、垂は治めるの意。 |
164 |
祓戸四柱の神 (ハライドヨハシラノカミ) |
瀬織津比売(せおりつひめ)、速佐須良比売(はやさすらひめ)、速開都比売(はやあきつひめ)、気吹戸主(いぶきどぬし)の祓いを司る四柱の神。 「天上よりこの光景を眺めたる、大国治立命(おおくにはるたちのみこと)の左守神なる高皇産霊神、右守神なる神皇産霊神は、我が精霊たる撞の大御神、神伊弉諾の大神、神伊弉冊の大神に天の瓊矛を授け黄金橋なる天の浮橋に立たしめ玉ひて、海月の如く漂ひ騒ぐ滄溟を、潮許袁呂許袁呂に掻き鳴し玉ひ、日の大神の気吹によりて、宇宙に清鮮の息を起し、地上一切を乾燥し玉ひ、総ての汚穢塵埃を払ひ退けしめ玉ひぬ。この息よりなりませる神を伊吹戸主神と云ふ。 而して地上一面に泥に塗れたる草木の衣を脱がしめむため風を起し、風に雨を添へて清めたまひぬ。この水火より現はれたまへる神を速秋津比売神と云ふ。再び山々の間に河川を通じ、一切の汚物を神退ひに退ひ給ふ。この御息を瀬織津比売神と云ふ。瀬織津比売神は、地上の各地より大海原に、総ての汚れを持ち去り、之を地底の国に持佐須良比失ふ、この御息を速佐須良比売神と云ふ。以上四柱の神を祓戸神と称し、宇宙一切の新陳代謝の神界の大機関となしたまふ。この機関によつて、太陽、大地、太陰、列星、及び人類動植物に至るまで完全に呼吸し、且つ新陳代謝の機能全く完備して、各其の生活を完全ならしめ給へり。この神業を九山八海の火燃輝のアオウエイの、緒所(臍)の青木原に御禊祓ひたまふと云ふなり。」(霊界物語06-4-19) |
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みかえる、身変(ミカエル) | 「どんな形にも身を変えて衆生を済度する観世音菩薩、最勝妙如来のよう」(開祖)な神。 顕幽神三界を立て替える神。 「『ミカエル』とは天地人、現幽神の三大界即ち三を立替る神人の意味なり。詳しく云へば、現幽神三つの世界を根本的に立替る神人、といふ意味なり。」(霊界物語06-5-28) キリスト教の天使長ミカエルが由来。 |
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艮金神(ウシトラノコンジン) {丑寅の金神(ウシトラノコンジン)} |
国祖、国常立神。 「茲に艮の金神国常立尊は、山脈十字形をなせる地球の中心蓮華台上に登られ、四方の国型を見そなはし、天に向つて神言を奏上し、頭上の冠を握り、これに神気をこめて海上に投げ遣りたまうた。」(霊界物語01-4-35) 「世を始め、世を固め、艮を刺す至清至純の金剛力をもつた神様が艮の金神様である。」(神の国) 大本教の神。大本教は、1892年に出口なおという女性に「艮の金神」が憑依して成立した新興宗教。その教義によると、艮の金神というのはもともと祟りをなす大悪神とされていたが実はそうではなく、太古、地上を支配していた国常立神のことであるという。邪神にその地位を奪われ、東北(丑寅)、つまり鬼門に封じられていたのを、時節がめぐり、ついにその時が来て、「世の中の立て替え、立て直し」をするために出口なおに憑依したという。 |
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主の神(スノカミ) | 一元の神、大天主太神。 | 71 73 148 |
国底主の神 (クニソコヌシカミ) |
国常立神。 | 75 |
国狭土神 (クニノサヅチノカミ) |
豊雲野神。 | 76 |
ミロクノ大神(オオカミ) | 五六七の大神、天御中主神。 | 91 |
八大力王(ハチダイリキオウ) | 対照力の神、国常立神。 | 193 |
ヒルコ | 蛭子。不完全を表す。 | (61) |
綿津見の神(ワタツミノカミ) | 豊玉毘売、玉依毘売の父。 | (156) |
坤の大御神 (ヒツジサルノオオミカミ) |
豊雲野神。 | (167) |
五絆緒(イツトモノオ) | 五つの魂の緒。 「別表2.特別な用語の意味」参照。 |
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表中の頁は、『合気神髄』の記載頁を示す。括弧付きの頁は、『武産合氣』の記載頁を示す。 <参考・引用> 王仁三郎大事典 http://www.onisavulo.jp/dic/index.html 出口王仁三郎文献検索 http://urooni.hustle.ne.jp/kensaku/ibken01i.php 王仁三郎キーワード検索 http://urooni.hustle.ne.jp/kensaku/nkey010.php 霊界物語王仁三郎オンライン文庫http://rm.onisavulo.jp/ 古事記、記紀神話での意味は、川口謙二編『日本の神様読み解き事典』(柏書房刊)を参考、引用した。 |
別表-1 神名の意味